'18.1.17

昨日借りた多和田さんの『容疑者の夜行列車』に、

「騙されるのが一番の勉強だ、と誰かが言っていた。ああ、馬鹿馬鹿しい。あなたはそういうもっともらしい説教が嫌いだ。苦い薬が必ずしも身体に効くとは限らない。甘い果物をつもりでかぶりついて酸っぱかったら、ぺっぺと吐き出すだけだ。」

という記述があって、こっそり笑ってしまった。

この他にも「真面目な生活を送ろうとする人間が、七ヵ国語も勉強するだろうか」という一文が可笑しかったし、随所にユーモアが散りばめられているんだなぁと。

短い本なので、明日には読み終わりそう。